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法要の解説

 昔から、当山のみならず、全国の津々浦々の寺院では、それぞれの地域や寺院毎の伝統あるいは、住職、お施主さんの意向によって、その時々に相応しい法要が営まれてきました。当山は曹洞宗という宗派に属しているわけですが、同じ曹洞宗であっても、近隣のご寺院と比べて、式次第も作法も全く違った様式を取っていることはままあることです。しかし、それはそれぞれの寺院で連綿と受け継がれ、長きにわたって磨かれてきた結果で、その独自に育まれた様式は地域の寺院として後世に引き継いでいきたい宝物の一つなのです。

 さて、そこで思いますのは、私共寺院がしっかりその宝物を、お檀家さんをはじめとする地域の皆さんに説明がしきれているのかという懸念です。例えば「お葬式」ですが、「お葬式」とは、故人を「おくる」お別れの法要です。親族を始めとする、故人とご縁のあった方々で「おくる」お別れ法要であります。その式の内容や意義が不明瞭なまま参列されるのと、ご理解頂いた上で参列されるのとでは、葬儀執行時の心のあり方に大きな違いが出来るのではないか。 そこで、当サイトを利用して、葬儀ばかりではなく泉龍寺の荷う各種法要について、ある程度の解説を配信していければと考えております。当山とで縁をお結びいただくみなさんが抱かれる疑問の数々に、十全なお答えがかなうよう、自らの学びをなお一層深めて参りたいと念じております。

ご一読よろしくお願い致します。

平成三十年十二月六日 

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