妖怪はおもしろい
- 住職

- 2025年12月1日
- 読了時間: 2分
和尚の雄道です、こんにちは。
「妖怪」
ご存じですよね?
「妖」=「怪」=「あやしい」
ですので、人間の、「あれは何だろう?」という、
ものを「あやしむ」気持ちが形になって表れたのが「妖怪」だと思っております。
私は、幼い時から水木しげる先生の『ゲゲゲの鬼太郎』が大好きだったし、
水木先生の文庫版の妖怪画集もよく読んでおりました。
作品の中には、沢山の妖怪たちが出てきて、
それぞれが実に人間臭く描かれている。
優しい妖怪もいれば、
凶悪な妖怪もいる。
しかし、けち臭かったり、
お人よしだったり、
随分と間抜けな奴もいる。
日がな一日、寝っ転がりながら、眺めていても全然飽きることはなかった。

そんな沢山の妖怪の中で、「アマビエ」という妖怪がいる。
江戸時代、熊本で出くわした人がいるらしい。
「病気が流行ったら、私の写し絵を早々に人々に見せよ。」
と言って海に帰ってしまったそうだ。
その後、江戸などの大都市で風邪が流行れば、
瓦版(昔の新聞)などで、アマビエが刷られ飛ぶように売れたとの事だ。
もちろん瓦版はタダではない。
一枚100円程度らしい。
人口100万人の江戸で、
一家に一枚売れるとしたら、、、凄い売り上げになった事だろう。
命に係わる流行り病を前に、何とかその災いを避けようとする人間がいる。
人々の病気平癒を祈り、アマビエを一生懸命印刷する人がいる。
風邪の大流行を何とか、お金に代え、利益にできないものかと考える者がいる。
色んな人がいる。
アマビエは、瓦版職人や瓦版配りを儲けさせる為に出てきたのではないだろう。
アマビエからすると、人間こそが妖怪かもしれない。
同じ人間と言っても、色んな人間がおり過ぎて、さぞ怪しく思うだろう。
令和の世になり、コロナ禍に於いて、時代を超え「アマビエ」が再登場した。
そして、グッズがバンバン売れたと聞く。
現代でも、妖怪はいる。
人の世が続く限り、妖怪もまた生き続けていくのだろう。
妖怪も様々で、人間も様々で、それが私には本当に面白い。
そういえば私にも、
「あんたのお寺でも、アマビエのお札出せば?」勧誘する方がいた。
「いえ、うちは仏様がもういらっしゃるので。」と答えると、
相手は、「仏と妖怪、何が違うんだよ。」というもので、
「怪しい仏様は、仏様では無いから。」と返すと、
実に怪しいものを見る目でこちらを見て、その人は黙ってしまった。
人から見て、自分が妖怪になってしまう事もあるものですね。
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