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セミの命

10月1日
読了時間: 2分

和尚の雄道です、こんにちは。


「セミは一週間の命」と耳にしたことがあります。


でも実際は、2~3週間は生きるらしい。


さらに言えば、卵から孵化したセミは、

地中に潜り、

種類にもよりますが、3年から7年程、

木の根っこから樹液を吸いながら成長するのだとか。


夏の暑さ、冬の寒さを乗り越えられぬ昆虫が多い中、

実は、セミは長く生きられる種族に入るのかもしれません。



先日、家族とお茶を飲んでおりましたら、

「今年はツクツクボーシが鳴かないね。」という話題になりました。


言われてみれば、確かに最近、聞いた覚えがない。

どうにも暑すぎる気候が影響しているのかもしれません。


思い返してみますと、この夏は、

ミンミンゼミも遅く、

九月に入ってようやく耳に届く様なことでした。


地域全体の気候が大きく変わってきていて、

同時に生態系も転機を迎えているという事なのでしょう。



九月のお彼岸二日目の事。

天気予報では台風当来と騒いでいるのに、天気は快晴。

外では「ミーン、ミンミンミンミンミー。。。」と大変やかましく響いております。


その日は、近所のお寺さんに法要のお手伝いに伺い、

お参りの方々も「セミが元気だねぇ。」と話題にされておりましたが、

法要の始まる直前、突如として黒雲が空を覆い、

強い風を伴った雨が、ザァッと降ってきたのです。


一時、辺りは雨の後に包まれたわけですが、その雨も10分程度で止みました。


雲が晴れた様で、本堂には日が差込み。

「さて、セミ達も鳴き始めるのかな?」と聞き耳を立てておりましたが、

一向に始まりません。


辺りは、シンと静まり返り、太陽だけが燦燦と照らしております。

私は何とも言えない不気味な感覚に襲われました。


台風の風を含んだ雨でしたから、セミ達は軒並み耐えられなかったのかもしれません。

そのたった10分程の雨によって情け容赦ない、命の選定がなされました。


やはり、自然は厳しいものですね。


セミにはセミの、

私には私の、

あなたにはあなたの許された時間。


なかなか、思い通りにいかない事もありますが、

まぁ、楽しんでいきましょう。

 
 
 

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