top of page

祈り

  • 執筆者の写真: 住職
    住職
  • 2024年2月15日
  • 読了時間: 2分





和尚の雄道です、こんにちは。


「祈り」について皆さんどう思われますか?


「祈ったところで、意味ないよ。」というご意見があります。


祈っても病気は治らない。

災害は起こる。

宝くじは当たらない。


ではそもそも、「意味」のあることとはなんでしょうか?


病気が治ること?

災害が起きないこと?

宝くじが当たること?


確かに、病気を治す、

災害が起きないようにする、

宝くじを当てる、

これらを「祈る」ということのみで実現するのは難しいと思います。


病気はまず治療をしなければいけないし、

災害は起きないように環境の整備をしなければいけない。

宝くじはまず買わなければ当たりません。(ご購入を勧めているわけではありません。)


そしてやるべきことをやったとて、

その先は、人間の思い通りにはいかない。


ままならぬ世の中を生きていく中で、

祈らなければやっていられないことがあるのです。

祈ることぐらいしかできない状況が来るのです。


大切な方が亡くなられ、

その別れに納得が出来ない中、

それでも掛け替えのない存在が、

別の世界にて安らかである様に祈る。

もっと他に、何かしてあげたいけれど、

それしかできないから、ただ祈る。


どうせ思い通りにならぬのだからと、

開き直って前を向き、

明るく陽気に生きていく。

それでもたまに自力での限界が来て、

もうどうしようもないから祈るくらいしかできん。


それが「祈り」。


今年一月元旦、大きな災害によって多くの命が失われ、

今も多くの方が大変な思いをされておられます。


遠く山梨の地で、坊主一人が祈ったところで、

亡くなったお方が戻るわけでもなく、

寒さが緩むわけでもなく、

腹も満たされないでしょう。


それでも、被災された方々に祈りを捧げさせていただきます。


皆様が、いつの日か笑いあって過ごすことの出来ますこと、お祈り申し上げます。



加えて、今このブログを読んでおられるあなたへ、


暦の上では春と申しましても、まだまだ寒い季節が続くことでしょう。

十二分に、お体ご自愛いただければと存じます。


それでは、お元気で。


これも「祈り」。




 
 
 

Comments


​雨寶山 泉龍寺
泉龍寺は富士、八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳を三方に仰ぐ自然豊かな山梨県北杜市に位置する禅寺です。
首都圏からのアクセスも良好。​
​是非一度、お出かけください。
​アクセス

〒408-0018

山梨県北杜市高根町村山西割734

 

*JR長坂駅より車で10分

 

uhouzan.senryuji@gmail.com

CIMG1629.jpg
bottom of page