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夢の中へ



「夢の中へ」


探しモノはなんですか?

見つけにくいものですか?

カバンの中も 机の中も

探したけれど見つからないのに


まだまだ探す気ですか?

それより僕と踊りませんか?

夢の中へ 夢の中へ

行ってみたいと思いませんか?


休むことも許されず

笑うことも止められて

這いつくばって 這いつくばって

いったい何を探しているのか


探すのをやめた時

見つかる事もよくある話で

踊りましょう 夢の中へ

行ってみたいと思いませんか?


探しものは何ですか?

まだまだ探す気ですか?

夢の中へ 夢の中へ

行ってみたいと思いませんか?



若住職の雄道です、こんにちは。



CM等で一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。


井上陽水さんの「夢の中へ」です。


アップテンポなリズムを聴いていると元気が出てきませんか?


颯爽とはじまったかと思えば、ふいに終わる。

ひと時の「夢」の如き歌ですね。



「夢」。


「夢」は「む」と読み、「無」という字に繋がります。


常に変化し続け、実体がないこの世界、または個々の人生というものは、

立ちどころに儚く搔き消えてしまう夢の様なものなのかもしれません。


以前、よく「自分探し」といった言葉が流行りました。


常に変化し続け、実体がなく、不安定な「夢」の様な世界を生きているわけですから、

しっかりと安定した何か、或いは本当の自分を見つけたいという気持ちは分かります。


でも、夢の中で何かを手に入れようとしても、その様なことが出来るのでしょうか?

朝起きて、夢で見たものが枕元に具現化することがあるのでしょうか?


そんなことに時間を割くよりも、例え夢であっても、その夢を味わい尽くしたいものです。



陽水さんの詩は、

みつけられそうに無い物を探している人に対し、

「それより僕と踊りませんか?」と誘いかけます。


休みも取らず 笑いもせず 這いつくばって必死に何かを探している人に向かって、


「いつかは覚めてしまう夢の世界にどっぷり浸かって、今この時を一緒に熱中し、謳歌してみませんか?」

明るく救いの手を差し伸べてくれているように感じるんですよね。



色んなことがあります。


常に変化し続ける世界を生きているわけですから。


沢山の事に迷い、悩みます。


そんな中でも、あまり肩肘を張らず、難しく考え過ぎず、

今をめいっぱい楽しんで生きていきたい。


この曲を聴くとそんなことを思います。



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