「生きてゆく力がなくなる時」
坂村真民
死のうと思う日はないが
生きてゆく力がなくなることがある
そんな時お寺を訪ね
わたしひとり
仏陀の前に坐ってくる
力わき明日を思う心が
出てくるまで坐ってくる
住職のゆうどうです、こんにちは。
先日、私が幼い頃から、テレビでよく拝見していた有名人が鬼籍に入られました。
「自死」の可能性が高いようです。
毎日毎日、時時刻刻、一瞬一瞬、「生きる」という選択の末に、私は生きているんだなという事実を、この様なことがあると思い出します。
本人が本気で「自死」を決心した場合、周りの者がそれを止めるのは、難しい。
生きる為には、まず自分が生きようとしないことには、始まりません。
でも、常に鼻息荒く、肩ひじを張って「生きるんだ!」言い聞かせて私たちは生きていない。
「生と死」そんな選択肢があることを、忘れて生きているのではないでしょうか。
もちろんそれで構わないのですが、
何かの拍子に、「死」の方向へ自ら舵を切る選択にきづいてしまう。
そんな瞬間が、人生にはあります。
そんな時、訪れる場所、逃げ込む場所をお持ちでしょうか?
それは、お寺や神社や教会でも、
綺麗な景色の場所、思い出の場所でも、
どんな場所でも、またいくつあっても構いません。
心が何かにとらわれた時の、避難所。
「生きる」ことと、じっと静かに向き合う場所。
そんな場所を持つことも、私は大切だと思っております。
たまに、そんな場所に足を運んで、ほっと一息ついてみる。
悪くないですよ。
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