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涅槃団子について

 

北伝の仏教では、二月十五日がお釈迦様がお亡くなりになられた日とされて、禅宗寺院では「涅槃会(ねはんえ)」という法要が営まれます。その際、泉龍寺では本堂の北東側のひと間に涅槃図を掛け、涅槃団子をお供えし、お釈迦様のご遺徳をお偲びいたします。なお寒冷のということもあり、ふた月遅れの三月から四月十五日までの一か月間です。  今年も、梅花講の皆さんを中心に、涅槃団子を作り、お供えさせて頂きました。



 涅槃団子の風習は、新潟や北陸地方で特に盛んに伝えられているようです。カラフルに色づけされたお団子は、お釈迦様が入滅されたときに、身体が七色、あるいは五色に輝いたという伝承に則っているとのことです。また、物質の構成要素とされていた五大(地水火風空)になぞらえて、黄青赤白黒(紫)の五色を使うという地域もあるようです。そして、その形も、丸型、輪切り型、あるいは十二支の動物の姿であったりと多種多様です。中でも犬、蛇がよく作られるようです。犬は魔よけの功徳、蛇はお金が集まるというご利益があるとのこと。お供えしたお団子は後日焼く、煮るなどして召し上がって頂き、一年の息災を祈ったり、または布きれに包んでお守りとして持っていただいても良いようです。



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