「山のあなた」
カール・ブッセ 上田敏 訳
山のあなたの空遠く
幸い住むと ひとのいう
ああ われひとと 尋(と)めゆきて
涙さしぐみ かえり来ぬ
山のあなたになおとおく
幸い住むと ひとのいう
「山の彼方(かなた)」 ※粗訳
山を越えた先に
「幸せ」があると聞いたので
友と探しに行って来たけど
結局 泣きながら帰ってきました
山を越えた先 そのまた先に
「幸せ」はあるようです
住職の雄道です、こんにちは。
「幸せ」って何なんでしょうね?
馬鹿の考え休むに似たり。
さっさと我が頭脳は見限って。語源辞典を調べてみました。
「幸せ=しあわせ=仕合わせ」が語源だそうで、
「仕合わせ=うまく合うようにする、つじつまを合わせる。」
例:「あなたの今後の仕合わせを願います。=あなたのこれからがうまくいきます様に
願ってます。」
「うまくいく」という意味から、
「幸せ」は「運が良い」という意味も含むみたいです。
ってことは、「幸せ」って偶然降ってくるようなもので、
探して見つかる類のものではないのかもしれない。
諸説あるでしょうが、一人の人間が無事に生まれてくる確率は、
1,000,000,000,000,000(1千兆)分の1だそうですよ。
こんな天文学的な奇跡を通り抜けてこの世に生まれた私達。
20,000,000(二千万)分の1の確率で当たる、
年末ジャンボ宝くじを買いたくなる気持ちもわかるというものですね。
そして、宝くじに外れると、
「ついてねぇなぁ~。」
とため息をつくわけですが、改めて考えてみると勝手なもんですよ。
そうそう、「幸せ」についてでした。
よくわかんない。
というのが、正直なところです。
何しろ。ギリシャ文明以前から、
多くの賢人たちが、智慧を振り絞って考えてきたことですからね。
そりゃそうです。
むしろ、「幸せ」がどうのこうの考えるよりも、
シンプルに明るく楽しく過ごす方が大事だと思ってます。
馬鹿の考え休むに似たり。
「山の向こうに『幸せ』があるよ。」と聞いて、
友人と山向こうに来てみたけど、「幸せ」は見つからなかった。
だからって、泣きながら帰ってくるのは、もったいなくないですか?
幸せがみつからなくとも、きれいな景色でも眺めながら、友人と弁当でも食べて、
わいわい楽しい時間を過ごして、帰り道には、「また来ようね。」って言う。
そういう人生でありたい。
。。というようなわけですから皆さん。
生きてれば色々あります。
それでも、どうせならお互いに明るく過ごしましょうよ。
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