こんにちは、若和尚の雄道です。
檀家さんからとても立派なタケノコを頂きました。
早速、ヌカと一緒に煮て、あく抜きをしております。
たけのこご飯にしようか?
ワカメと一緒に煮ようか?
メンマにしようか?
楽しみが広がります。
以前ですと、来られたお客さんには、
時間の許す範囲でお茶をお出しし、他愛のない話をしながらひとときを共に過ごしておりました。
それほど長い時間ではありません。
しかし、そういった交流が、何よりの楽しみであり、かけがえのない時間だと思っております。
ところが、感染症の蔓延によって、最近はそれがかないません。
仏教詩人である坂村真民さんというお方の詩にこの様なものがあります。
「坐る」
死のうと思う日はないが
生きてゆく力がなくなることがある
そんな時お寺を訪ね
わたしはひとり
仏陀の前に座ってくる
力わき明日を思う心が出てくるまで
座ってくる
『生きてゆく力がなくなる時』坂村真民 柏樹社
お寺は、皆さんにとって非日常空間です。
それゆえに、日常生活に疲れたお方の止まり木となりうると思っております。
ならばこそ、どなたでも、気軽に立ち寄れるお寺でありたいものです。
タケノコは冷たい雪の下で春を待ち、すくすく育って竹となります。
まっすぐに伸び、しっかりと大地に根を張り、降り積もる雪もはね返す打たれ強い植物です。
春を待つタケノコのごとく、今は我慢のしどころなのでしょう。
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