住職の雄道です、こんにちは。
去年の夏ごろ、お寺の中で過ごしておりますと、
「コンコンコンコン。。。。」。
どこからともなく音が。
何だ?と思えば、
また「コンコンコンコン。。。」。
外から先代方丈の私を呼ぶ声。
何だ何だと、外へ出ますと、
黙って屋根を指さしております。
その時の写真を上に載せておりますが、
屋根組の板間に、穴が開いているのが見えますでしょうか?
犯人は、キツツキでした。
建物の維持費用で、
どこにお金が掛かると言えば、
何をおいても、屋根です。
その上、現在泉龍寺でお付き合いしている屋根屋さんは、東京。
職人さん不足により、
その予定を押さえるのは一苦労です。
とかく、屋根にまつわるトラブルには神経質になりがち。
過去にも、キツツキに本堂の屋根裏へ侵入され、
その穴を閉じるのに随分苦労させられました。
キツツキは因縁の相手です。
我々も、オロオロと手をこまねき観ているだけではありません。
前回キツツキに煮え湯を飲まされた際、
専門家のおじさんより、パチンコを授かりました。
「キツツキが来たら、パチンコで脅して追っ払う様に。」
石器時代から伝わる人間の偉大な発明品。
空を飛べぬ人類が、翼有るものに対して挑んできた歴史の結晶です。
しかし、一つ問題が。
我々は、世間で宗教家と呼ばれる立場の存在です。
殺生はNG。
コントロールが外れてキツツキに当たることは避けねばならない。
けれど適度に怖がらせなければいけません。
難易度は高いです。
それからというもの、キツツキと私の死闘の日々が始まりました。
「コツコツコツ」とはじまると、
その度ごとに、外へ飛び出す。
宅急便のお兄さんと鉢合わせし、
パチンコ片手に「はぁはぁ」言いながら飛び出してきた私を見て、
唖然とし、目も合わせず、
「。。ハンコ、結構です。。」とだけ告げ、
そそくさと去っていく宅配のお兄さんの後姿を見送る私。
なんか凄く恥ずかしかった。
結局その後も戦いは続き一年。
また戦いの季節が訪れようとしております。
今年もまた、あつくなるでしょうね。
元気出していきましょう!
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