
アンドリューカーネギー[1835~1919]は、鉄鋼王と呼ばれ、アメリカが世界的に発展していく中、巨万の富を築いた人物です。
そんな彼ですが、ある日自殺を考えていました。
原因は?
・親族が、自分の不祥事を揉み消してくれと、しきりに訴えてくる。
・政府から、不当な圧力を受け、会社経営が危機を迎えている。
・浮気相手が子供を認知してくれと迫ってくる。
・今夜、一緒に食事をしなければ、離婚をすると妻に迫られている。
・働き過ぎでノイローゼの症状が出ている。
まだまだたくさんありました。
机の引き出しには、黒光りした拳銃。
手取ろうとしたその時、ピストルの下には便箋が置いてありました。
死ぬからには、遺書を書かねば。
最期の時になっても仕事。
苦笑いを浮かべながら、ペンを取ります。
ふと疑問が湧きました。
自分はどれくらいの悩みや不安があるのだろう?
ひたすらを書き出してみました。
何百、何千ある様に思われた自身の抱える問題。
いざ書いてみると、意外なことに、60個くらいでした。
そんなはずは無いと、細かなことまで絞り出していくのですが、70個を超えたところで、どうしても出てきません。
とんだ肩透かし。
今度は、便箋に書き出した悩みを一つずつ、小分けにちぎりながら
1,明日できること
2,来週以降に着手出来ること
3,来月でも間に合うこと
4,解決できないこと
の4グループに分けてみました。
仕訳を終え、4つ目のグループはそのままゴミ箱へ放り込み、残りの三つの山を丁寧に机にしまい、そのまま奥さんと食事に出かけたそうです。
もう自殺の事なんかすっかり忘れて。
人生では、本当に色々なことが起きますね。
沢山の問題を抱えている時、しっかりと順番だてて、一つずつ解決していくことは有意義ですし、手に負えないことを諦めることも必要です。
無理だ、もうヤダと思っていても、よくよく考えてみると、それ程でもない事ってあります。
皆さんも一度、カーネギーの真似をしてみては?
目の前の事が少し違って見えるかも知れませんよ。

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