住職の雄道です、こんにちは。
先日、このブログを定期的に読んで下さっている方から、
「お寺のホームページの写真が皆消えているけど、何かあったの?」
とお問い合わせがありまして、まさかと思って確認しますと、
ホームページの写真がすべて消えておりました。
思い起こせば、二週間前。
ホームページやブログの写真を保存しておくフォルダがいっぱいになり、
整理しておりましたら、どうやらまとめて消してしまったようです。
自らの手で自らの仕事を見事に増やし、ため息が出るばかりですが、
まぁ仕方がない、少しずつ修正をしていきます。
それにしても、本当にあっさりと消えてしまうものですね。
私は、今回の写真データの喪失 (自分でやったんですが) に、何とも言えぬうすら寒いものを感じました。
一つの手違いで、パッと全てが失われる。
ここ何年か撮り蓄えてきたものが、一瞬の内に。
そこに「死」の気配を感じてしまったのだと思います。
お寺におりますと、先日まで親しくしていたお檀家さんの訃報を、電話で受け、唖然とする事が多くあります。
何人の方を送っても、慣れることは出来ないし、慣れてはいけないし、その必要も無いのでしょう。
私はいつも、故人のご家族に根掘り葉掘り、生前の思い出を聞き出します。
大事な方を亡くされ、葬儀準備に追われるご遺族が慌ただしくされている中で、時に申し訳なくも感じながら、それでも出来るだけ時間をお借りして、伺います。
亡くなられた方の事を忘れぬ様に、
沢山の事を思い出してもらえる様に、
これからも、故人の思い出と共に人生を歩んでもらえる様に。
「死」を前にして、人間が出来ることはあまりにも少ない。
僧侶として何が出来るのか、模索の日々です。
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